Hideto's Blog
PCCJ Rd.6 Suzuka Report

今年もシーズン終盤に開催される日本GPのサポートレースは、僕にとってシーズンのクライマックスという位置づけでした。昨年は大雨の影響で2レース開催の予定が1レースに減ってしまったのですが、今年は1レース開催と発されていたものが直前に2レースに増えてラッキーでしたし、嬉しかったです。
またレースが増えた影響で、鈴鹿でチャンピオン決定の可能性が出て、楽しみが一つ増えました。

F1のサポートレースということで今までの大会とは異なるタイムスケジュールで、金曜日に予選が行われ、その前には30分の練習が1度しか設けられていないため、今年もチームにお願いして事前に鈴鹿サーキットのスポーツ走行枠を利用したテストを行わせていただきました。
その時には最初の走行から今まで経験したことがないようなセッティングを試みて、4回の走行で今年1番のクルマのハンドリングを実現することが出来ましたので、今大会に向けて自信がありました。

 

昨年の鈴鹿のレースでは、予選でスーパーGTで優勝経験のあるドライバーとタイムアタック合戦をして、タイヤが完全に温まっていない中で2分6秒4という想像以上のタイムを記録することが出来たのですが、今回はライバル不在の中、どれだけ自分を追い込めるのか?今年1度も昨年のタイムを上回っていない中でどれだけ昨年のタイムに近づけるのか?というのが僕のターゲットでした。

練習走行ではまず、ピレリタイヤに変更になったF1のラバーの乗りの悪さ、想像していたのとは異なるタイヤの喰いつき方に戸惑いました。
オプションタイヤでのアタックが続く予選後の路面を想像するとクルマのハンドリングも狙っていたものとはギャップがあり、修正が必要でした。

予選では最初から新品タイヤを2セット投入する予定でしたが、セッティングの変更を確認したいという考えもあって、両セットともに早めのアタックになったのですが、これが災いしてレースで使うため1ラップしかアタックしないと決めていた2セット目のタイヤのアタックラップにイエローフラッグが振られペースダウンせざるを得ない状況でした。セッション終盤にはほとんどコース上にクルマがいなかったこと、イエロー区間までは全コーナーベストタイムで来ていた事を考えると悔いが残るセッションでした。

 

予選で2セットタイヤを使った関係で土曜日のレースはユーズドタイヤでのレースでした。
ユーズドタイヤでレースを走るのは初めてだったので、スタート時のタイヤのグリップレベルを的確に判断できるのか?というのが課題でしたが、大観衆を前にしていつもの心理状態ではなかったのか、うまく回転を合わせることができず動き出しで遅れてしまいました。
他の選手のスタートによってはトップをキープできるかな?とも思ったのですが、1コーナーに向かう途中で2位スタートの選手にインに並ばれ、2位で1,2コーナーを通過しました。
S字区間に入るとトップの選手がまだグリップしていないタイヤに苦労している感じがあったので、逆バンクコーナー、ダンロップコーナーと揺さぶりをかけ、うまくデグナーカーブのイン側のラインを取ることができたので、リスクを冒すことなくトップに返り咲くことができました。
タイヤがどれくらいもつのかわからなかったので、次のラップは日曜日のレースの予選アタックという気持ちで走り、予選タイムからコンマ6秒落ちのタイムを記録し、我ながら驚きました。
それからフィニッシュまではできるだけいいペースで、でもタイヤを労わりながら走りました。
鈴鹿でもタイヤをセーブする走りが有効で最後までペースダウンすることなく、走れたのを大きな収穫でした。

 

日曜日のレースではニュータイヤでスタートしましたが、気温、路面温度ともに土曜日以上だったので、タイムはあまり期待できない状況でした。それでも、なんとか似たような気象条件だった去年のタイムを上回りたいという気持ちでレースに臨みました。
スタートはパーフェクトであっという間に後続の選手たちとの差が開いたのですが、1周目の中盤にセーフティーカー導入を示すSCボードが…。集中力とタイヤやブレーキ温度を保つように心がけたのですが、タイムアタックモードに気持ちが戻らないままレースは4周目に再開。
土曜日よりもコンマ7秒も遅いタイムしか記録できませんでしたが、最後まで最高!な鈴鹿を楽しみました。

10レース終わって10勝、10PP、10FL。
完璧な結果だと思いますが、これはパーフェクトな作業をしてくれるメカニックの働きによるところが大きいと思います。
プレッシャーをかけてはいけないので、スピーチではまだ、彼らを労っていないのですが、もし次のもてぎもパーフェクトウィンということになると、本当にスゴイことだと思います。
どんなに僕が経験豊かで恵まれた環境でレースをしてきてタイムの面でアドバンテージがあることが多かったとしても、パーフェクトというのはチームのサポートなしでは不可能です。

どうぞ最終戦ではチームを含めた応援をよろしくお願いします。